溜めに溜めて最後の2行-イニシエーション・ラブ
著者:乾くるみ
出版:文春文庫
頁数:272頁
「最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」と注意書きがあり、「読み終わった後は必ずもう一度読み返したくなる」
この帯、見たことある人多いんじゃないでしょうか!?
こんな方にオススメ
・リアルな人間の怖さを見たい方
・謎が解けた時の快感を味わいたい方
・作家の作ったミスリーディングを看破してみたい方
今回から上記なカタチでどんな人向けか書いていこうと思います。
利便性(?)向上です!
過去のブログも同じようにアップデートしていくかもしれません。
そんなこんなであらすじです。
あらすじ
side-A
「僕」こと鈴木はしぶしぶ行った合コンで出会ったマユに心を惹かれるも、奥手な性格が災いし言葉を交わす程度で終了。その後同じメンバーで誘われた海水浴にてマユと再会し、なんとか連絡先を入手。
慣れないことも多く初々しいデートを重ねていくも、愛を確かめ合う二人が描かれていく。
side-B
マユとの関係を優先し東京の企業からもらった内定を蹴り地元静岡の企業へ就職した鈴木。新入社員から成績優秀者が選ばれエリートコースに乗せるという会社方針のため断りきれず、マユとの遠距離恋愛を決断。
マユとの愛を支えに毎週静岡に帰るという生活をしていた鈴木は経済的負担+肉体的精神的疲労が重なり目に見えて疲弊していく。
そんななか東京での同僚である石丸美弥子と仕事を通じ意気投合。一方、3週間ぶりに会ったマユから妊娠を告げられる。
ここかた怒涛のように話が展開していくーーーー。
↑のあらすじのみをみるとただの恋愛小説なのですが、推理小説の面も多分に含まれています。
それがどういうことなのかは読んで確かめてほしいです。
本書は、くりぃむしちゅーの有田哲平やUVERworldのTAKUYA∞、ふかわりょう、茅原実里などが帯にコメントを寄せていたりと芸能人の間でとても人気を博しています。
私が今までに紹介した本の中では大分とっつきやすい小説ではないかなと思っています。
まずは手に取ってもらえるとうれしいですね!